東京工業大学　大学院総合理工学研究科 　知能システム科学専攻長　廣田　薫　挨拶

知能システム科学と系志会

系志会の皆様には，ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。日頃は母校ならびに知能システム科学専攻に対するご支援、 ご協力をいただき、厚くお礼を申し上げます。

ご承知のように、現在、本学は創立130周年を迎え、全学としての同窓会「蔵前工業会」も順調に運営されております。しかし、 所帯があまりにも大きいため、もう少し身近に活発に活動できる組織として、平成8年度に知能システム科学専攻が、 知能科学専攻とシステム科学専攻が統合して発足した後に、その前身のシステム科学専攻の同窓会を引き継ぐ形で発足し、 その後「システム（系）を志す者たちの会」といった意味から「系志会」と命名されています。

現在、本専攻では、協力講座や連携講座も含めると専攻全体で40近い研究室を擁し、本学でも最大規模の専攻として、 計算機を中心とするシステム科学のみならず、社会科学やバイオインフォなども網羅した種々の分野で、幅広く研究教育が 展開されています。私自身が専攻長をつとめるのは、今回で3回目になり、前回の約10年前に比べると、大学独法化に伴う 教学上予算上の諸制度改革、専攻内の受け入れ留学生の増加と国際大学院コースの充実、学生の就職活動の形態変化など、 めまぐるしいばかりの変革がみられます。それらに対応するために、周到に準備の上、今年度、コース制の導入、 英語による授業科目の新設を含めたカリキュラムの大幅改訂など、革新的な取り組みもいくつか行っております。

これらの例に限らず、今後とも新しい研究教育の展開に挑戦し続けたいと考えています。皆さんのご支援、ご鞭撻を頂ければ幸いです。

系志会の第９回目の総会は平成23年3月5日（土）を予定しております。この日は懇親会のほか、受験生のための専攻説明会や 毎年好評を博しているOBを中心とした会社説明会を予定しております。

どうか皆様のご参加をお願いすると同時に、今後の皆様の益々のご発展をお祈りいたします。

平成22年12月7日

知能システム科学専攻長

教授　廣田　薫