先輩からのメッセージ

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先輩からのメッセージ - 修了生第2回 世良田 学さん

知能システム科学専攻を修了し活躍している先輩からのメッセージや現在,在学中の先輩からのメッセージをお届けします.

知能システム科学専攻と”出会い”

世良田 学(せらた まなぶ)さん
入学年:2002
修了年:2007
出身高専:米子高専
現職:(株)日立製作所 公共システム事業部

 結論から述べると、私は”出会い”の大切さを感じ、 知能システム科学専攻で過ごせたことを非常に感謝しています。

 私が所属していた知能システム科学専攻の印象は、入学前までの分野を問わず、 様々な下地を持った人が肩を並べて研究に励んでいる。そんな感じがあります。

 私自身、略歴は以下のような感じなのですが、
  米子高専(機械工学科)
   ↓
  広島市立大学(情報機械システム工学科)学部(編入)
   ↓
  東工大(知能システム科学専攻)修士・博士
   ↓
  日立製作所(公共システム事業部)SI(System Integrator)
純粋(?)な機械屋から少しずつシフトし、東工大ではソフトコンピューティングを 勉強するようになっていました。また、周りも様々な分野から来た人が多く、 そういった方とも自然と交流が取れることは良い刺激になりました。

 最近、こういった様々な人・モノとの”出会い”が大切だと今更な がらに感じています。 私は元々、高専卒業後は機械屋になるつもりでいました。現在もそう いった道への興味はあります。 それが、進学を経て今のSIという職種に就くことになったきっ かけが2つあり、 1つは本田技研のヒューマノイドロボットP2(Prototype 2)、 そして、1つは知能システム科学専攻主催の会社合同説明会です。

 11年前の1996年の12月、夕方のニュースで P2が歩く姿を見て心躍った(体も躍った)ことを今でも思い出します。 以前から人間の仕組みに興味を持っていた私はテレビを見ながら 「エンジニアの視点から人間のことを知りたい」と思い、就職ではな く進学を決意。 広島で機械制御を中心に勉強したあと、修士の進学先として東工大に 行こうと思いました。 入試の英語試験は酷い有様だったし、面接ではあがってしまい、散々 だったのですが、 当時、専攻長だった廣田教授に拾っていただけたことを今でも感謝し ています。

 その後、博士課程まで進学し、自分自身、研究職に就くつもりでし た。 ところが、博士2年の年度末、興味本位で立ち寄った専攻の会社合同 説明会で 就職についての視野が大きく広がりました。 興味を持った企業に勤めておられる東工大OBOGの方々とお会い する内に、 「俺はこの会社で仕事をしたい」という強い願望を持つようになって 現在の会社に入社しました。 合同説明会に立ち寄っていなかったら今の自分はいないと思います。

 色々な出会いを振り返り、私は”出会い”というものがとても大切な ものだと実感し、 そんな大切な出会いの1つと出会えるきっかけ作ってくれた 知能システム科学専攻(と廣田教授)に本当に感謝しています。

追伸:ところで、G2~G5棟のあたりにも売店とか作れませんか?