先輩からのメッセージ

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先輩からのメッセージ - 在学生第2回 渡邉 将人さん

知能システム科学専攻を修了し活躍している先輩からのメッセージや現在,在学中の先輩からのメッセージをお届けします.

知能システム科学専攻の入学を検討している学生の方へ

>渡邉将人さん 渡邉 将人 (わたなべ まさと)さん
入学年:平成17年(2005年)4月
修了年:平成19年(2007年)3月
出身大学(高専):沼津工業高等専門学校専攻科 制御・情報システム工学専攻
現職(学年):東京工業大学 知能システム科学専攻 博士課程1年

 本専攻の特徴、研究生活などオープンキャンパスでよく受ける質問に対する答えを私の経験からまとめました。参考にしてください。

要約
 ・専攻の魅力:いろいろな人がいる
 ・テーマ選択が自由である
 ・研究スキル獲得の教育は研究室ごとに異なる

1.専攻の魅力:いろいろな人がいる

本専攻の特徴として外部からの入学が非常に多く、 多種多様な人との交流が可能です。 学校での研究活動でも、企業での開発でも 従来と異なる見地から考えることは新しいものを創る際に有効です。 そのため、工学系だけをとっても機械、電気、電子、情報など 学部時代の専門領域が異なる学生が混在しているこの専攻は とても魅力的だといえます。

2.テーマ選択が自由である

私の研究室の場合、 研究テーマの選択に関してはかなり自由度が高く、 学生が自主的に提案したテーマに取り組むことが出来ます。

本専攻の修士修了までのプロセスとしては 修士1年終盤での構想発表、 修士2年後期はじめごろの中間発表、 修士2年終盤での最終審査があります。

テーマ選択に比較的余裕をもって望むことができるため、 学部時代とは方向性を大幅に転換することも可能です。 修士1年は自分の興味を持った研究領域に関する調査をし、 2年目から本格的に取り組むというプランをしばしば目にします。

私もその例に漏れず、高専の専攻科では工作機械の制御方法の研究を していましたが、 知能システム科学専攻では生体信号を使ったヒューマンインタフェー スの研究をしています。

修士1年は前期に必修の講義や興味を持った課目などの履修が 中心となります。 後期は自分の研究室固有の研究テーマ(私の研究室では生体信 号)について 簡単な課題をこなしながら、理解を深め、構想発表に望みました。

3.研究スキル獲得の教育は研究室ごとに異なる

修士2年は構想発表で受けたフィードバックや日々の教員との 議論を踏まえて、 本格的に研究を進めるていくことになります。

今のところ、研究を進めるための基本的なスキルを教えてくれる講義 はありません。 研究にかける時間や資源のマネジメント、プレゼンテーション、ディ スカッションなどの スキルは研究室での講究によって獲得されるということになっていま す。

研究スキルに関する教育は研究室ごとに異なります。 学生が自発的に教員とディスカッションするだけの場合もあれば、 毎週課題が課され、その進捗報告とフィードバックが必須である場合 もあります。

学生はその研究室で取り組むことのできる研究テーマだけでなく、 事前に研究室の教育方針を調べる必要があります。 「しっかりとしたマネジメントを受けて研究のスキルを身に着けたい」 「スキルは自分でなんとかするかた、研究活動は自分の好きなのスタ イルでやりたい」 など自分の要望に合せて研究室を選択してください。